カリス弦楽四重奏団の演奏会は盛会のうちに終了いたしました。

聖グレゴリオの家賛助会チャリティーコンサート「カリス弦楽四重奏団 四旬節コンサート」は盛会のうちに終了いたしました。
J.S.Bach「主よ人の望みの喜びよ」で始まった前半のプログラムのメインは,FJ.Haydn「十字架上の七つの言葉」。序奏と終曲「地震」に枠取られた七つの言葉。それらの一つ一つが落ち着いた黙想の足取りをもって演奏されてゆきました。
休憩を挟んだ後半は,春を感じさせる音楽。A.Vivaldi「四季」から「春」,映画「サウンド・オブ・ミュージック メドレー」,J.Pachelbel「カノン&ジーグ」の三曲を,ビオラの岩崎龍彦氏の軽妙なトークとともに楽しみました。最後はW.A.モーツァルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を,カリス弦楽四重奏団が伴奏してくださるなか聴衆が四声に分かれて歌うという贅沢なコラボ企画。熱い拍手に応えアンコールに1940年のディズニー映画「ピノキオ」から主題歌の「星に願いを」が演奏されました。
年月を重ねた豊穣なフルボディ・ワインのような熟成したまろやかな音色に,聴衆の皆さんもじっくりと聴き入っておられました。四旬節第四主日の「レターレ」のような,心穏やかに安らぐような演奏会でした。