「小島弥寧子オルガンリサイタル *星のうた*」は盛会のうちに終了いたしました。

聖グレゴリオの家賛助会の主催による「小島弥寧子オルガンリサイタル*星のうた*」は,チケット完売の大盛会のうちに終了いたしました。

小春日和の陽気に誘われるかのように,演奏会最初のプログラム,本学講師 柿沼唯先生の作品「6つの前奏曲」が始まりました。清楚でさわやかな音楽が聖堂を満たしたのち,次に,17世紀に活躍したスペインの2人の作曲家,F.コレア・デ・アラウホとP.ブルーナの陰影に富んだスペインならではのオルガン作品が3曲演奏されました。休憩ののち,フランスのルーアン大聖堂でオルガニストを務めたJ.ティトルーズの「めでたし海の星 Ave maris Stella」で第二部の幕が開き,続いて再び柿沼作品が登場。フーガ「星」と名づけられた作品では,小島さんご自身がプログラムに書いてくださったとおり「おずおずと控えめに光る夕暮れ時の星や流れ星,空を覆う天の川,最後は広大な宇宙全体から,空間が歪むほどの大きな光が放たれる光景」が広がってゆきました。最後は,J.S.バッハの「マニフィカト《我が魂は主をあがめ》によるフーガ BWV733」。「海の星」とたたえられ人類の救いの希望を託された聖母マリアへの賛美が,マリア自身の「マニフィカト」のコラール・モチーフとともに高らかに歌い上げられました。

プログラム解説も大変詳しく丁寧につくっておられ,スペインのオルガン音楽や,柿沼作品の鑑賞のよき手引きをしてくださいましたので,最後までアーレントオルガンの心地よい響きに浸りきることができました。演奏してくださったオルガニスト小島弥寧子様,誠にありがとうございました。また,素晴らしいひとときを共有してくださったご来場の皆さまにも心から感謝を申し上げます。

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