聖グレゴリオの家 宗教音楽研究所研究部門主催 連続講義
賛歌と聖歌―中世単旋律歌謡の霊性―
中世の教会音楽といえばカトリック教会の典礼、特にミサを思い浮かべますが、ミサ以外の場で歌われる無数の聖歌、また一般民衆の賛歌に多角的に焦点をあて、中世の信仰を座標軸として放射線状に中世音楽史を見ていきたいと思います。また、歌うという実践をとおして体感していきましょう。特に声楽の基礎や素養は必要ありませんのでどなたでもご参加ください。
講師:杉本ゆり(聖グレゴリオの家)
2025年秋 5回シリーズの連続講義です。
10/21 アンブロシウス聖歌について
キリスト教音楽の出発は民衆聖歌であった
11/4 準典礼音楽―ラウダについて
民衆信心から出た賛歌。聖堂の外にも讃美歌はあった。
11/18 中世の巡礼歌について
ベネディクト会修道院を出自とする稀有な巡礼歌
12/2 聖体賛歌―
Ave verum corpus, O saltaris, Panis angelicus, など
12/16 殉教者のための聖歌
時間: いずれも火曜日 14時~15時30分
場所: 聖グレゴリオの家・ハッチハウス
この講座はリアル(会場)とリモート(Zoom)を併用します。
聖グレゴリオの家にいらしてくださっても、リモートでもご都合に合わせて聴講できます。やむをえず欠席なさる方も講義録画と資料の配信をご覧いただけます。
※当初のご案内では1回ずつ受講時にお支払いただくことを考えていました。しかし、業務が煩雑になることに加え、皆さまに全講座の受講をお願いしたいと考えました。学期分一括の受講料として納入していただきます。何卒ご理解ください。
受講料(秋学期5回、資料代等含む):12,000円
《受講料の振込先は下記の通りです》※ 手数料はご負担願います。
*ゆうちょ銀行 口座番号 00120-8-61673
加入者名 宗教法人 聖グレゴリオの家
≪他金融機関からの振込用口座番号≫
〇一九(ゼロイチキュウ)店(019) 当座 0061673
お申し込みはこちらからどうぞ。
QRコードやフォームが使用できない方は申込書をお使いください。ダウンロードして記入いただくか、申込書の記載事項をメールに書き込んでいただいても構いません。
お書きいただいた内容をメール、FAX、郵送等で聖グレゴリオの家事務室までお問い合わせ・お申し込みください。
必ずメールアドレスをお書きください。
メールアドレス: info@st-gregorio.or.jp
TEL:042-474-8915 FAX:042-474-8832
〒203-0004 東久留米市氷川台2-7-12 聖グレゴリオの家
受付が済み次第受講票を郵送、URL、資料を電子メールでお送りします。
講師:杉本ゆり
武蔵野音楽大学音楽学学科卒業。中世ルネサンス音楽史専攻。
聖グレゴリオの家・宗教音楽研究所勤務。
2005年にLaudesi Tokyoを結成して、中世スペイン、イタリア音楽中心に演奏活動を開始。音楽監督と指揮を務める。「ラウダの世界」(2008年)、「Stella splendens」(2009年),「13世紀音楽の諸相」(2010年)が好評を得る。2011年、スペイン大使館の後援を得て「O lux et decus Hispanie」を開催し、12世紀のカリクティヌス写本を日本初演した。2014年、上智大学神学部、同大学キリスト教文化研究所、ノードルダム・ド・ヴィ共催で「音楽による黙想ー16世紀カルメル会の霊性と音楽」講演の講演と指揮・監修を務める。また、ミュンヘン、フリブールのフランシスコ会修道院に滞在し、13世紀のフランシスカン写本についての論文を聖グレゴリオの家・研究論集、および東京フランシスカン研究所発行の『フランシスカン研究、3』に発表。2016年度より立教大学「キリスト教霊性と文化」の兼任講師を務める。同大学教会音楽研究所主催のレクチャ―コンサートに出演。上智大学中世思想研究所主催講演会で「グレゴリオ聖歌、その霊性と本質」に登壇。
主な論文に「コルトナ・ラウダ概論」、「アシジの聖フランシスコ祝日聖務日課について」(聖グレゴリオの家研究論集)「ユリアヌスの詩と音楽」(東京フランシスコ研究所刊行)、「スペインのガリシアを知るための50章」に『中世ガリシア音楽の遺産』(明石書房刊行)を寄稿。「初期フランシスカンにおける音楽」(長崎純心大学キリスト教文化研究所紀要 第二号)共著に「吟遊詩人マルティン・コダックスー7つのカンティーガス」「カンティーガス・デ・サンタ・マリアへの誘い」(いずれも論創社)がある。
ご案内のチラシはこちらから
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