聖グレゴリオの家の古楽科は創立以来の長い歴史と実績があります。
現在は、従来から人気の「古楽合奏教室」「チェンバロ教室」に加え、2024年秋から「音楽語法の実践」、2025年春「実践通奏低音講座」を開講しています。
各講師プロフィールはこちらからご覧いただけます
各講座の詳細は、それぞれの講座名をクリックしてください。
レッスンは,4月〜7月,9月〜12月,1月〜3月までの三学期制をとっています。それぞれ学期の終わりに演奏会を行っています。
受講者は,希望する時間帯やグレードに応じて,毎月第1・3週のグループと第2・4週のグループに分かれています。さらに,16:00-18:00のグループと18:00-20:00のグループに分かれ,全体で4グループ構成でレッスンを行なっています。
土曜日 16:00-18:00、18:00-20:00(それぞれ120分:年間18回)
講師:小田切 弘美
◆ チェンバロ教室 【開講中】
バロック時代に黄金期を迎えたチェンバロは,当時の人々の喜びと悲しみをともにした楽器です。この楽器の面白さ,奥深さを各人の音楽経験に応じて指導いたします。
レッスンは講師と打ち合わせして調整します。
毎月1回コース(60分/90分)
年間18回コース(45分)
講師:坂 由理
◆実践通奏低音講座【現在開講しておりません】
チェンバロを弾く楽しみの1つは、歌や様々な楽器とともに演奏する通奏低音にあります。歌、リコーダー、ヴァイオリン、ガンバなどと一緒に音楽をつくり上げる喜びはかけがえがありません。とは言うものの、そこには「数字」という壁が立ちはだかり、気おくれする人も多いかと思います。この講座では、まずアンサンブルの楽しさを存分に体験しましょう。そこで数字の壁を乗り越えるエネルギーを得れば、通奏低音、そしてバロックの広く深い世界への道は、おのずと開かれます。受講にあたって、アンサンブルの経験は問いませんが、和声学の基本とチェンバロ奏法の初歩を身につけていることが望まれます。
講 師/坂 由理(チェンバロ)
2025年3/17日~4/7に開催した講座(4回コース)の報告はこちらでご覧になれます
◆音楽語法の実際 16世紀~17世紀の音楽理論とその実践への応用【開講中】
16世紀から17世紀の音楽理論・演奏論を多角的に学びながら実践に応用する試みです。古楽レパートリーの本当の魅力を知り表現するには、彼らが残した音楽理論書などを通して、現代とは異なる発想や視点を多角的に学ぶ必要があります。この講座で学ぶ多様な音楽理論科目は、ルネサンス・バロック期のあらゆる音楽家が修道院付属音楽学校などで学んだもので、現在でも欧米の古楽科等では必須科目となっています。
音楽教育や演奏の現場の歴史を通して育まれたこれら作曲や即興演奏のための理論は豊かな演奏表現を妨げるどころか、古くて新しい演奏解釈へのアイディアにも満ち溢れています。ただし、これらの音楽理論は実践に応用してはじめてその価値が見え、実践を通してその意味もわかります。また、旋法・対位法・即興といった別々の角度からのアプローチし統合する中でより大きな果実に育つのです。
【本講座の講師と受講内容の概要】
《旋法》辻康介:ソルミゼーションと教会旋法
《対位法》福島康晴: 古典対位法とプロポルツィオ
《即興》 曽根田駿 :ポリフォニー即興、ディミニューション、通奏低音