【報告】第43回教会音楽科修了演奏会を開催しました(6/22)

教会音楽科の第43回修了演奏会を6月22日に聖堂で行いました。

今年度卒業するのは本科1名、専攻科2名の計3名でした。声楽曲とオルガン曲をそれぞれ披露しました(演奏曲目は下記参照)

演奏会終了後は西脇純理事長のあいさつのあと、修了証書が授与されました。

卒業生と講師の先生方と記念撮影

【演奏曲目】

声 楽 ───

🔳「ブロッケス受難曲」より   砕けよ、我が心よ              G. F.ヘンデル(1685~1759)

Passion nach Barthold Heinlich Brockes HWV48       Brich mein Herz Georg Friedrich Hӓndel

🔳「証聖者の盛儀晩課」より  ラウダーテ・ドミヌム   W.A.モーツァルト(1756~1791)

Vesperae solennes  de confessore KV339        Laudate Dominum, Wolfgang Amadeus Mozart

🔳年間第9主日 入祭唱       主よ わたしを顧み 憐れんでください Respice in me, et miserere mei, Domine

祝福された方 おとめマリア  R.デュブラ(1964〜) Beata es, Virgo Maria   Rihards Dubra

オルガン ───

🔳第一旋法によるマニフィカト D.ブクステフーデ(1637~1707)Magnificat primi toni BuxWV203, Dietrich Buxtehude

🔳プレリュード ハ短調  F.メンデルスゾーン(1809~1847)Praeludium c moll Op.37 – 1, Felix Mendelssohn Bartholdy

🔳トッカータ     D.ブクステフーデ(1637〜1707) Toccata  d moll  BuxWV155, Dietrich Buxtehude


西脇 純理事長 挨拶

本科ならびに専攻科修了生の皆様,修了おめでとうございます。

信仰と希望と愛と平和に満ちた音楽のひとときをともに過ごさせていただきました。聴衆を代表して,心から御礼を申し上げます。

例え週1回の通学ではあっても,3年の本科あるいは2年の専攻科のカリキュラムを学び続けるためには、相当の犠牲を払われたことと思います。ご家族のご理解も不可欠だったことでしょう。今日はそのような,これまでの聖グレゴリオの家での日々を振り返りながらの,感謝の念に満たされた演奏になったのではないかと思います。

修了生の勉学を支え,励まし続けてくださったご家族・ご友人の皆様にも,心からお祝いを申し上げます。修了生の方々のそれぞれの特質を見極めながらレッスンを進め,お導きくださいました,所長の岩崎真美子先生をはじめ講師の先生方に心より御礼を申し上げます。

皆様の中には,橋本先生から直接,グレゴリオ聖歌と声楽のレッスンをお受けになった方もいらっしゃるでしょう。橋本先生,どうぞお見守りください,という気持ちで本日の演奏に臨まれた方もいらっしゃったのではないでしょうか。そしてその願いは,私たちの奏でる宗教音楽は究極的には天にささげられるべく,天に近づくために作られている,ということに改めて気づかせてくれたのではないでしょうか。きっと橋本先生は,ゲレオン神父様や天に住まう私たちの恩人とともに,天の祝福に与りながら,生前と同じように,今日の皆さんの演奏に耳を澄ませておられたことでしょう。

橋本先生が最後に「聖グレゴリオの家だより」を通して私たちに遺して下さった言葉を,皆様と分かち合いたいと思います。

先生は,典礼(礼拝)と典礼音楽を通してキリストに近づくことが聖グレゴリオの家の目的であると書いていらっしゃいます。ご自身の望みとして「音楽を通して語りかけられたものを受け止めて,主キリストに近づいてゆきたい,主キリストの姿に似てゆくものとなりたい」と。そして,聖グレゴリオの家に関わるすべての人々に対して「学び続けてください」「いのちある限り,いただいた日を大切にいたしましょう」という言葉を遺されました。

今一度,橋本先生の言葉を噛み締めながら,これからの皆様の音楽活動の支えとしていただきたいと思います。

最後になりましたが、本日の修了演奏会にお運びくださいました皆様、また、準備と運営にあたってくださった在校生の皆様、聖グレゴリオの家のスタッフの皆様に心から御礼を申し上げて、私の挨拶に返させていただきます。