第42回 教会音楽講習会
2025年10月18日(土)~19日(日)
「典礼とともにグレゴリオ聖歌を学ぶ」~セミオロジー(古楽譜記譜法解読解釈)が伝えること~
キリスト教会は昔から、「週の初めの日」、弟子たちが復活のイエスに見えることのできた喜びの日に集まり、その集いのなかに主イエスのおられることを信じて、聖書のみことばを味わい「主の晩餐」を守ってきました。この典礼集会は、1年を通して「主日」(日曜日)ごとに続けられましたが、次第に主の過越祭である復活祭と、教会の誕生祭である聖霊降臨祭を中心に、年間の典礼暦が整えられるようになりました。
今回の講習会では、「年間」と呼ばれる期間に焦点をあて、講習会の2日目、10月19日(日)の「年間第29主日(C年)」の典礼をご一緒に学んでまいりたいと思います。年間C年の福音朗読はルカ福音書から選ばれますが、講習会1日目の18日(土)はちょうど聖ルカ福音記者の祝日にあたりますので、聖ルカ福音記者を晩課で記念したいと思います。
わたしたちはこれらのグレゴリオ聖歌のネウマ譜から、汲みつくすことのできない豊かな内容を中世の人々とともに味わうことになるでしょう。なぜならネウマ譜は、湧き出でる泉のように彼らの聖書の黙想から溢れ出た歌を書き留めた記号だと思われるからです。また、ご一緒に晩課もお祝いいたします。かの日のエマオの弟子たちのように、わたしたちも主イエスにお願いいたしましょう。「一緒にお泊まりください。そろそろ夕方になりますし、もう日も傾いています」(ルカ24:29)と。2日間のグレゴリオ聖歌の学びを通して、みことばに親しみ、典礼のなかでみことばを歌う喜びをともにすることができますように。
聖グレゴリオの家理事長 西脇 純
講習会案内(PDFファイル)をご覧ください
申込用紙:こちらからダウンロードして事務室までメール、ファックスでお申込みください
これまで開催した教会音楽講習会を紹介します
第41回教会音楽講習会 2024.10.26,27
「典礼とともにグレゴリオ聖歌を学ぶ」~セミオロジー(古楽記譜法解読解釈)が伝えること~
講師:西脇純(聖グレゴリオの家理事長、西南学院大学国際文化学部教授)
この講習会をしめくくるミサの後、理事長就任記念講演会が行われました。
クリックすると講演会の映像(55分間)をご覧いただけます
教会音楽講習会の歩み
第40回 2019/9/7,8「ネウマ譜から私たちは何を読み取らるか」
第39回 2018/10/6,7「グレゴリオ聖歌に学ぶ教会の賛美とその心」
第38回 2017/10/7~9「みことばに近づくグレゴリオ聖歌」
第37回 2016/10/8,9「音によって語る神のみ言葉」
第36回 2015/10/10~12「音で語る聖書の言葉」
第35回 2014/10/12,13「カロリング期におけるグレゴリオ聖歌の霊性の理解に寄せて」
第34回 2014/4/28,29「クリスマスの3つのミサと聖務日課よりアンティフォナとスポンゾリウム」「ネウマ譜の理解の基本」
第33回 2013/5/5,6 「ネウマ譜から読み取るグレゴリオ聖歌の表現」
第32回 2012/10/7,8「ネウマ譜の解釈の基本」
第31回 2011/10/9,10「ハルトカーの写本にみる表現、歌い方と内容の考察」
第30回 2010/7/16~19「共同体の祈りから生まれた言葉の芸術」
第29回 2009/7/17~20 「典礼から生まれた言葉の芸術」
第28回 2008/9/12~15 「”言葉の芸術”から生まれた歌」