【報告】新理事長に西脇純、新所長に岩崎真実子が就任しました(6/2)
宗教法人聖グレゴリオの家宗教音楽研究所は6月2日、2024年度第59回理事会(総会)を開催しました。
今回の理事会では、橋本周子理事長・所長が今年3月25日に帰天したことに加え、2名の理事が退任したため、後任者の選任について十分検討を重ねてきました。下記の理事11名を選任するとともに、新理事長に西脇純氏(西南学院大学国際文化学部教授、日本グレゴリオ聖歌学会会長)、新所長に岩崎真実子氏(当教会音楽科講師、(一社)日本オルガニスト協会会長)を選出することを全会一致で決議しましたので皆さまにお知らせいたします。
当法人の理事11名は次の通りです。
理事長:西脇 純(新任)
所長:岩崎 真実子(新任)
伊藤 文雄
荻野 誠
菊地 功 大司教
椎名 雄一郎
田中 裕
ハビエル・アパリシオ 神父(新任)
牧野成史
J-P. メルカールト
三澤洋史
【理事長就任挨拶】
理事長 西脇 純
新理事長を拝命いたしました西脇純です。
就任にあたり,一言皆様にご挨拶申し上げます。
1979年にゲレオン神父様がこの東久留米の地に蒔いて下さった聖グレゴリオの家の活動は,神父様のドイツへの帰国に合わせて,神父様の良き理解者であり協力者でもいらっしゃった橋本周子先生に引き継がれました。橋本先生は,生涯をかけて,全身全霊を注いで,聖グレゴリオの家のために尽くされ,まさに「一粒の種死なずば」(ヨハネ12:24)のヨハネ福音書の言葉通りに,人生を投げ打って,この家を育ててくださいました。
橋本先生が天に召された今年,「典礼・研究・教育」を活動の3本柱とする聖グレゴリオの家は,45周年を迎えております。ドイツや日本の多くの恩人の皆様のこと,また,聖グレゴリオの家の運営に直接間接に関わりご奉仕くださって来られた方々のことを覚え,心から感謝いたします。
私は聖グレゴリオの家の教会音楽科で学ばせていただいた1人ですが,橋本先生は,私たち生徒によくゲレオン神父様の教会音楽についてのお考えを教えてくださいました。それは,教会音楽の目的と源(みなもと)についてでした。
「教会音楽のまことの目的は,神の栄光と賛美,信徒の聖化にあり,(音楽の)実践の前に,神への礼拝 —祈り— なくしてその真髄に達することは出来ない。日々止むことなく捧げられる礼拝からすべての活動が流れ出る。」
このようにゲレオン神父様は常々仰っておられたそうです。
ゲレオン神父様が聖グレゴリオの家に期待し,橋本先生も生涯,忠実に守っていらっしゃったこの家の原則を,45周年を迎えた私たちも,大切に継承してまいりたいと思います。財政の問題をはじめ,乗り越えなければならない課題も少なくないと伺っておりますが,皆様のご指導を仰ぎながら,ご一緒に解決の道を希求してまいりたいと思います。私自身は経験もなく,欠けるところの多い未熟者でございます。皆様のご指導をよろしくお願いして,就任のご挨拶に代えさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
【理事会終了にあたり、お祈りいただきました】
天におられるわたしたちの父なる神様,今年の理事会の終わりにあたり,ゲレオン神父様と橋本先生はじめ聖グレゴリオの家の維持のために物心両面にわたりご尽力してくださった恩人,また,今なお献身的に働いておられる多くの方々を覚えて祈ります。今日私たちは,あなたの霊に伴われて,知恵を出し合い,議事の審議に当たりました。今回の理事会のすべての決議と協議を祝福し,決定された方針と予算案とを私たちが忠実に執行し,大胆に実行してゆくことができますよう,私たちの一年の歩みをどうぞお導きください。ゲレオン神父様がお祈りのうちに始められ,橋本先生と多くの協力者のお祈りのうちに継続された,この聖グレゴリオの家を,私たちも日々の祈りとともに,責任をもって守って行くことができますよう,上からの必要な助けをお送りください。今回の理事会のために献身的に準備してくださった常務理事会の方々,監査役の小川先生,聖グレゴリオの家の職員の皆様に感謝し,あなたの豊かな祝福を願います。
この小さき祈りを,ここにご出席の皆様お一人お一人のお祈りに合わせ,私たちといつもともにいてくださる主イエスの御名を通して,み前にお捧げいたします。アーメン。