【報告】実践通奏低音講座、発表会で終了(4/7)
3月17日から毎週月曜日にチェンバロ室で開講した新講座「実践通奏低音講座」(坂由理講師)は、当初7名で募集していました。しかし応募者が増えたため、午前と午後の2回開催となり、総勢12名が受講しました。また6回のレッスンを14名が聴講しました。
そして、4/7に4回目となる最終回は、受講生11名(1名は残念ながら欠席)による発表会となり、聖堂で開催しました。演奏曲目は下記の通りです。
坂由理講師から寄せていただいた感想です。
初めての実践通奏低音講座は、予想を超える申込みがあり、急遽、午前と午後の2クラス開講となりました。通奏低音ってナニ?という方から経験のある方まで、年齢層も様々、多士済々のメンバーでしたが、全員、超がつくほど熱心。聴講の方々の熱い視線の中、モンテヴェルディなど17世紀イタリアの声楽曲に取り組みました。数字をどう読み、どう弾くかは、とても気になる問題でしょうが、まずバス声部をきちんと読み、歌詞を理解することが一番大切なことです(歌詞の問題は、日本人にとって大変高いハードルですけど)。その上で、たとえ間違っても良いから、数字を読んで、その場で即興的に和音を弾く。この面白さは、出版譜のリアリゼーションをそのまま弾いていては味わえません。今回の講座が新しい世界に踏み出すきっかけになったとしたら、嬉しく思います。
最終日、聖堂での発表会では、堂々たる演奏が続き、受講生の短期間での上達に驚きました。伸びやかな歌声と的確な助言で、講座を実り多いものにして下さったソプラノの小松奈津子さん、本当にありがとうございました。
<発表会プログラム> 演奏曲目のみ
1* G.Salvatore:Coranto prima, Coranto secondo
G.サルヴァットーレ / コラント第1番、第2番
2 G.Frescobaldi : Se l’aura spira
G.フレスコバルディ/ そよ風吹けば
3 A.Falconieri : Bella fanciulla
A.ファルコニエリ/ 美しい乙女よ
4 G.Caccini : Amor ch’attendi
G.カッチーニ/ 愛の神よ 何を待っているのですか
5 G.Caccini : O che felice giorno
G.カッチーニ/ ああ 何と幸せな日だろう
6 C.Monteverdi : Quel sguardo sdegnosetto
C.モンテヴェルディ/ その眼差しで私を傷つけ
7* W.Byrd : Rowland (Lord Willoughby’s Welcome home)
W.バード/ ローランド(ウィロビー卿のご帰還)
8 M.A. Charpentier : Stabat mater
M.A.シャルパンティエ/ 悲しみの聖母
9 M.A. Charpentier : Panis angelicus
M.A.シャルパンティエ/ 天使の糧
10 A.Grandi : O quam tu pulchra es
A.グランディ/ おお あなたは何と美しい
11*G. Frescobardi : Bergamasca (extract)
G.フレスコバルディ/ ベルガマスカより
12 G.Frescobaldi : Se l’aura spira
G.フレスコバルディ/ そよ風吹けば
13 G.Frescobaldi : Dunque dovró
G.フレスコバルディ/ されど私のせねばらぬは
14* G.Frescobaldi : Toccata nona (Libro primo)
G.フレスコバルディ/ トッカータ 第9番 (トッカータ集第1巻)
15 G.B. Riccio : Canzona
G.B.リッチョ/ カンツォーナ リコーダーとオルガン
16 B.Storozzi : Lagrime mie
B.ストロッツィ わが涙
* ポジティフ・オルガン・ソロ
案内チラシはこちらから