【報告】第42回修了演奏会を開催しました(6/23)

6月23日(日)は朝から雨が時折強さを増すなかでしたが、14時30分から教会音楽科を卒業する6名による「第42回修了演奏会」を開催しました。演奏会終了後は岩崎真美子新所長、西脇純新理事長のあいさつ(下記に紹介)の後、卒業証書と6月4・5日に行われた教会音楽科資格試験Cを取得した2人に証書が授与されました。


【西脇純理事長のあいさつ】

まずは本科ならびに専攻科修了生の皆様、修了おめでとうございます。

信仰と愛と希望と平和に満ちた音楽のひとときをともに過ごさせていただきました。聴衆を代表して、こころから御礼を申し上げます。

修了生の勉学を支え、励まし続けてくださったご家族・ご友人の皆様にも、心からお祝いを申し上げます。また、修了生の方々のそれぞれの特質を見極めながらレッスンを進め、お導きくださいました、新所長の岩崎真美子先生をはじめ講師の先生方に心より御礼を申し上げます。

修了生の皆様は、講師の先生方の熱心なご指導のもと、これまで研鑽を積んでこられました。

例え週1回の通学ではあっても、例えばオルガンの練習で別途通う必要もあり、またそれぞれにご事情があって、2年、3年、あるいは5年間、学び続けるためには、相当の犠牲を払われたことと思います。ご家族のご理解も不可欠だったことでしょう。今日はそのような、これまでの聖グレゴリオの家での日々を振り返りながらの、感謝の念に満たされた演奏になったのではないかと思います。ゲレオン神父様と橋本先生も天にあって祝福をおくりながらこのひとときを見守っていてくださったことと思います。

昨年度版の「聖グレゴリオの家だより」の中で、橋本周子先生は6名の入学者に恵まれたことを大変喜んでおられました。先生は、典礼(礼拝)と典礼音楽を通してキリストに近づくことが聖グレゴリオの家の目的であると書いていらっしゃいます。その意味で、聖堂での朝の祈りに始まった、聖グレゴリオの家での皆さんの一日にも、それぞれの科目を通して、先生方、あるいは音楽そのものから語りかけられたものがたくさんあったと思います。橋本先生は、「聖グレゴリオの家だより」の中で続けて、語りかけられたものを受け止めて主キリストに近づいてゆきたい、主キリストの姿に似てゆくものとなりたい、とも書いておられます。そして、聖グレゴリオの家に関わるすべての人々に対して「学び続けてください」「いのちある限りいただいた日を大切にいたしましょう」という言葉で締めくくっておられます。

今日、教会音楽科を修了なさった皆様とともに、この橋本先生のお言葉を分かち合い、噛みしめたいと思います。

最後になりましたが、本日の修了演奏会にお運びくださいました皆様、また、伴奏をお引き受けくださった卒業生の皆様、準備と運営にあたってくださった在校生の皆様、聖グレゴリオの家のスタッフの皆様に心から御礼を申し上げて、私の挨拶にかさせていただきます。


【演奏曲目】

《声楽曲》

グレゴリオ聖歌 待降節第1主日 昇階唱    あなたに望みをおく者は “Universi qui te exspectant”

グレゴリオ聖歌 待降節第3主日 アレルヤ唱    アレルヤ 主よ、御力を振るい “Alleluia. Excita, Domine, potentiam tuam”

H. シュッツ「シンフォニア・サクラ 第Ⅰ集」より Synfoniae sacrae Ⅰ SWV258 主にあってわたしの心は喜び “Exultavit cor meum in Domino”

G. F. ヘンデル「メサイア」   Messiah  HWV 56より なんと美しいことか彼らの足は “How Beautiful are the Feet”

同  大いに喜べ、シオンの娘よ “Rejoice greatly, o daughter of Zion  ほか

《オルガン曲》

F.W.ツァッハウ  高き天より我は来たれり   Vom Himmel hoch, da komm ich her

D.ブクステフーデ シャコンヌ ホ短調 Ciacona e moll  BuxWV160

J.S.バッハ プレリュードとフーガ ト長調  BWV557   Präludium und Fuge  G Dur  BWV557

同  プレリュードとフーガ ハ長調 BWV545  Präludium und Fuge   C Dur  BWV545

同  装え、我が心よ BWV654 Schmücke dich, o liebe Seele  BWV654

J. ブラームス 我が心は喜びに満ちて   Herzlich tut mich erfreuen Op. 122-4