【資料室より】資料室だより 154号を発行しました
「資料室だより 154号」を発行しましたのでご案内します。
・ロベルト・ヴリーゲン氏寄贈の書籍からユニークな書を紹介します。
*Les Antiennes d’introit du chant Romain; Compares a celles du Gregorien et de l’Ambrosien
By Alberto Turco 、Solesmes, c1993
古ローマ聖歌をイントロイトゥス(入祭唱)に関して比較研究している資料です。
*J.Gelineau: Messe Responsoriale
Paris, Musique & liturgie c1957
作曲者のジェリノー師は1920年生まれのイエズス会士です。師は「4~5世紀のシリア教会における詩編音楽」で学位をとります。主著に「キリスト教典礼における歌と音楽」があり、聖アンブロシウス協会の機関誌「歌う教会」の編集主幹を勤め、音楽に造詣の深い司祭です。当資料室には「私たちのミサ」という著作があります。第二バチカン公会議間もないころの、公会議の精神を生きようとする司祭によるわかりやすいミサ解説です。
「資料室だより」は,聖グレゴリオの家所蔵の楽譜・蔵書資料のなかから,専門の司書が厳選してご紹介するニュースレター。さりげなく音楽史の豆知識なども書かれていてためになるシリーズです。バックナンバーもあわせて是非お読みください。