合唱音楽ワークショップ2026<専用ページ>
イェルク・シュトラウベ氏の合唱音楽ワークショップ2026を3月27日から29日までの3日間開催しました
ワークショップに関する報告と、事前に行ったお知らせをこちらのサイトでご案内しています。
3月29日(日)<3日目>
今回の合唱音楽ワークショップ3日目は、15時からの枝の主日ミサのなかでレッスンした合唱作品を奉唱することが目的でした。当初、4曲のうち3曲の予定でしたが、最終的にアルトニコルの”Nun danket alle Gott”も歌いました。

3日目のレポートは再び及川豊さんです。
最終日。珍しく三日連続で東久留米駅から富士山が見えなかったのは残念。さすがに駅から徒歩の最後の上り坂は日毎に辛くなる。
本日のウォーミングアップは背部と腹部に手を当てての呼吸、肋骨左右に手を当てて呼吸&リラックスした母音。あくまで高い響きの位置から。足踏みしながら声出し(個人的にはこれスキ!)。
[u-o-a-o-u]と[i-e-a-e-i]、そして[u-o-a-e-i]。響きの高さ、音程が変わらないように。そして音程を変えながらメッサ・ディ・ヴォーチェで。五度下降をポルタメントで(これもスキ)。素早く動く旋律や4声の和音のトレーニング。
この三日間のレッスンでしばしば言われた発音は、[e][e:]の母音。繰り返し手を舌に見立てて丸くやわらかく前に動く様子をイメージさせた。私見では、日本語はのど・舌を固くして発音する特徴があると思っているので、舌全体や舌骨上筋群を固く使わないのは日本人にとって簡単でない。毎回シュトラウべ氏の求める明るく軽い音色はうまくいくと様々な曲種・表現につながると思う。
よく出てきたキーワード。heiter。freundlich。リラックス。ohne Stress。no pressure。楽しんで。
“Ich lasse dich nicht”を[la][si]のシラブルで歌って音の確認。言葉を読む。それら両方いっぺんにできれば完璧(笑)なのだがそれが難しい。同じ高さの音が続くときは注意。母音が変わっても下がらないように。
コラール、昨日鈴木さんも書いてらしたが、「指揮者についていく」のではない。流れを作るのは歌い手だ。
“Kyrie”発音のやり方は色々あるが、ギリシャ語を意識して、ドイツ語のように「キュ」「ゾン」にはしないという彼の考え方。メリスマは昨日もやった[da-ba-da-ba]での練習。スイング感。
実際に「枝の主日」の中で合唱の演奏がどうだったかはわからない。ただ聖歌隊・合唱・信者の皆さんとその声が聖堂一杯に満ち溢れる幸せな時間だった。
今回はドイツ語初心者の方には大変だったかもしれないが、逆に得難い経験だったかもしれない。ドイツ語だと、子音は力一杯!母音も深く暗く、という方向性もあるが、シュトラウべ氏の音楽作りはあくまで明るく軽い声を要求し歌い手をポジティブな方向に促す。私自身は彼の声の扱い方はラテン語のグレゴリオ聖歌とかなり共通すると感じていた。
ミサ終了後は受講生の皆さんが三々五々帰られるのを見送ったが、(私の知っている限り)福岡、京都、仙台など日本の各地から、また本科の在校生や卒業生、そして前回のワークショップ以来ずっと今回を待ち望んでこられたというような幅広い方々も集まって来られていて、実は内心じーんときていた。
絶好のお花見日和だったが、シュロの枝を掲げたたくさんの人を迎えて、橋本先生も喜んでおられるといいなと思う。そしてレミ神父様がお話しされたように、これからの一週間はスマホでなく(笑)神様を見つめる一週間となりますように。感謝をこめて。(記:及川豊)
3月28日(土)<2日目>
2日目のワークショップは、昼休憩を挟むとはいえ、朝10時から夕方17時30分までの長丁場。その後自由参加で18時からの晩課、20時からの終課(コンプレトリウム)が行われました。
今回は質問に答えるコーナーも設けられ、ドイツの音楽事情や合唱団に必要なノウハウの開示など興味津々。2日目の様子は、カペラ・グレゴリアーナ・ファボリートの鈴木菜穂子さんが記録して下さいました。
今朝は発声練習が昨日より時間をかけて行われました。
ウォーミングアップのあとは出しやすい中音域、響きやすい母音から、最終的にはすべての母音で広い音域の発声となりました。
その時先生は、多少ばらけても良いので私たちが主体性をもって声を出してとおっしゃいました。声をそろえて出すことに一番の注意を向けがちな私はハッとさせられました。
曲の練習に入りますと、通して歌うよりもその曲の中の一部分やパートを取り出して進んで行きます。
同じ部分を注意や説明を受けながら繰り返していくうちに、それぞれのパートの役割などがわかり、漠然と歌っていたところがクリアで豊かな響きになっていくのに感動しました。
17時に練習が終わってからは質問コーナーとなり、受講生から発声や合唱(団)についてのさまざまな質問が寄せられ、先生のお考えを聞かせていただきました。
その中でも私の心に残ったのは、合唱団員ひとりひとりが今歌っているテキストを心の底から理解して歌うことが大切であるということ。そして、ヨーロッパでは宗教曲、世俗曲の区別はほとんど無い。宗教曲だから真面目に、ではなくて礼拝で聞いている人々にも心を動かすように歌わなくてはならない、というお話しでした。
コロナ禍ではドイツでも対応が迫られたそうで、その中でもさまざまな対策を考えながら合唱団などを維持されたそうです。そのお話しを伺いながら、にこやかにお話しされる先生の中に先ほどの効率的で効果的な練習をされる先生のお姿を合わせ、あらためて感銘を受けました。(記:鈴木菜穂子)
3月27日(金)<1日目>

帰りの道すがら、シュトラウべさんの音楽について「なつかしいなあ」と感じていた。
私もこれまで数回の彼のワークショップやFavoritoとしての本番やリハーサルに参加してきたこともあるが、それだけではない。
柔らかい。ちょっと違う。暖かい。そして大きいのだと思った。
彼の言葉や表情、そして手の動きから、単なる音ではなく、もっと大きなものをまとった響きが空間に育ってくる。
一日目は午後から。まず簡単な呼吸法と声のウォーミングアップ。呼吸に腕を動かす動作をつけて。”la”,”si”のシラブルで高音から低音まで。声を押さない。頬のリラックス。
各曲のコラール。ドイツ語の強弱や長短を感じて読む。子音・母音の発音の注意。
高音も、力で歌わない。「勇気を持って」のどを開ける(もちろん力で無理やり開けるわけではない)。
それから、”Ich lasse dich nicht”後半の4声と、前半の二重合唱。なにせシュトラウべ氏の指揮を見るとどう歌えばいいかわかりやすいし、どんどん歌いたくなる。
“Kyrie”BWV233aは、この日は第一Kyrieのみ。5声部による曲だが、Sop.1とBassの旋律が対置されている構造が面白い曲だ。
と19時になったので本日はおしまい。…やっぱり”Nun danket”BWV Anh.164のメリスマが今から心配である…さらおう。
明日は午前中から一日だから一番疲れるだろうが、その分どこまで合唱が変わっていくかも楽しみではある。
(及川豊)
今回のワークショップには83名の参加となりました。内訳はS:34、A:30、T:9、B:10 です。
(3月12日現在)
受付を終了しています。
今回85名の参加者となりました。パートの内訳はS:35、A:30、T:10、B:10 という構成です。
e-mail: 2026choralworkshop@gmail.com
【ご注意ください】
※ワークショップで使用する楽譜(BWV anh. 159, 164)の在庫切れとなりました。
なお、楽譜につきましては当方で取扱いを終了しました。
これから申込みされる方は各自で楽譜を購入していただきます。
いずれもパナムジカ、アカデミアミュージック等で購入可能のようですのでご確認ください。
その他の2曲につきましてはスクロールして ↓ より各自ダウンロードをお願いします。

日程:2026年3月27日(金)~29日(日)までの3日間
場所:聖グレゴリオの家聖堂(東京都東久留米市氷川台)
申込フォーム:申込はこちらからお願いします。(12月から募集開始します)
こちらをダウンロード(WORDファイル)し記入後事務室にメール・FAXでお送りください。
参加される方は必ずご覧ください。
ワークショップで用いる楽譜につきましてはこちらから各自ダウンロードしてください。
パスワードは申込が完了しお送りした資料に記載されています。
◆J.S. Bach: Messe F-Dur BWV233a からKyrie
◆J.S. Bach: Kantate BWV147 から Jesu bleibet meine Freude
◆ワークショップに関するお問合せは下記のメールアドレスにお願いします。
2026choralworkshop@gmail.com














