【報告】2025年度教会音楽科:第44回修了演奏会(6/28)
教会音楽科本科(3年間)と専攻科(2年間)を卒業する5名の生徒による第44回修了演奏会が6月28日に行われました。

演奏会は、5人がそれぞれプログラム前半で声楽(ソロ)曲、後半にオルガン曲を演奏するという構成で行われました。5月の在校生による演奏会とは雰囲気も全く異なり、3年、5年にわたるそれぞれの学びの成果を発表する卒業前の演奏会とあって、イースター明けの3学期は、ずっと緊張の面持ちでこの日のために備えてきた様子でした。特に専攻科の2人は、声楽とオルガンの演奏に加え、合唱や和声を加えた聖グレゴリオの家の認定試験を受けており、時間のやりくりに奔走したようです。
演奏会終了後には、西脇純理事長が挨拶されました。

本年度の修了証授与式にあたり一言ご挨拶申し上げます。
本科ならびに専攻科修了生の皆様、修了おめでとうございます。
本日の演奏会では、信仰と愛と希望と平和に満ちた音楽のひとときをともに過ごさせていただきました。ありがとうございました。
また、修了生の勉学を支え、励まし続けてくださったご家族・ご友人の皆様にも、心からお祝いを申し上げます。修了生お一人おひとりのそれぞれの特質を見極めつつレッスンを進め、お導きくださいました、所長の岩崎真美子先生をはじめ講師の先生方に心より御礼を申し上げます。
修了生の皆様は、講師の先生方の熱心なご指導のもと、これまで研鑽を積んでこられました。皆様はただ週に1回、グレゴリオの家に通って来られたのではありませんでした。授業で先生方からいただいた課題に取り組む時間を、残る週6日のなかで見つけなければなりませんでした。オルガンの練習にも別途通う必要がありました。それぞれにご事情があって、2年、3年、あるいは5年間、学び続けるためには、相当の犠牲を払わなければならなかったのです。ご家族の理解と温かなご支援も不可欠だったはずです。
他方、レッスンの合間に食堂で生徒さん同士で昼食や休憩をとりながら交わし合った励ましの言葉、また、グレゴリオの家の庭の見せる四季折々の表情、ヴェロニカ・ハウスの庭に新しく整備された橋本周子先生のメモリアル・プレイスなど、お忙しい1日のなかにもホッと一息つけるひとときもあったのではないでしょうか。
今日はそのような、これまでの聖グレゴリオの家での日々を振り返りながらの、感謝の念に満たされた演奏になったのではないかと思います。聖グレゴリオの家の創立者ゲレオン神父様と橋本先生も、天にあって祝福をおくりながら、皆様の演奏を見守っていてくださったことと思います。
今日は、皆様が、それぞれご自分の所属しておられる教会あるいは地域へと派遣されてゆく日でもあります。毎週の授業日を朝の祈りで始めたグレゴリオの家での学びの成果を生かし、これからも音楽の研鑽とお祈りを欠かさず、神様から委ねられた賜物を生かして、信仰と愛と希望と平和の使者として、教会と地域社会への奉仕の道を歩んでくださることを期待しております。
最後になりましたが、修了演奏会にお運びくださいました皆様、また、準備と運営にあたってくださった在校生の皆様、聖グレゴリオの家のスタッフの皆様に、心から御礼を申し上げす。
最後に、橋本周子先生の絶筆となった、2023年の『グレゴリオの家だより』の冒頭の挨拶の言葉をご一緒に味わって私の挨拶に代えさせていただきます。
「学び続けてください」
「いのちある限り、いただいた日を大切にいたしましょう」
本日は誠におめでとうございました。
その後、本科・専攻科それぞれの卒業証書が岩崎真実子所長より、また聖グレゴリオの家認定(G認定)試験をパスした専攻科2名に、西脇理事長より証書がそれぞれ授与されました。
当日はそれぞれ、ご家族や友人を迎えて演奏することができ、無事演奏を終えて晴れやかに写真撮影する姿に、こちらもホッとひと息つきました。
終了後には食堂でお祝い会が催され、講師とともに楽しいひと時を過ごしました。

修了演奏会で演奏された声楽曲、オルガン曲は次の通りです。
声楽曲 ───
◆G. F.ヘンデル (1685~1759) /「メサイア」より 平和と恵みのよき訪れを伝える者は
〈Messiah〉HWV56 How beautiful are the feet of them/George Frideric Handel
◆ハインリッヒ・シュッツ(1585-1672) /どのような時もわたしは主をたたえ
SWV306 Ich will den Herren loben allezeit/ Heinrich Schütz
◆J. S. バッハ(1685~1750/「マニフィカト」より 力ある方がわたしに偉大なことをなさいました
〈Magnificat〉BWV243 Quia fecit mihi magna/Johann Sebastian Bach
◆G. F.ヘンデル/「メサイア」より 主が来られる日に誰が耐えられようか
〈Messiah〉HWV56 But who may abide the day of His coming? / G. F. Handel
◆D.ブクステフーデ(1637~1707)/カンタータ 「我らがイエスの御体」より 御手に寄す 3a,b
〈Membra Jesu nostri〉BuxWV 75 Ad manus/Dietrich Buxtehude
◆ H.シュッツ/「シンフォニエ サクレ」より わが心、定まりて
〈Symphoniae Sacurae I〉SWV257 Paratum cor meum Deus / H. Schütz
◆グレゴリオ聖歌/主の降誕日中のミサ 入祭唱 ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた
Puer natus est nobis / Cantus Gregorianus
◆ M.A. シャルパンティエ (1643~1704) / おお 道ゆく すべての人よ
O vos omnes H134 / Marc-Antoine Charpentier
◆グレゴリオ聖歌/聖霊降臨の主日 拝領唱 突然、天から音が聞こえ
Factus est repente de caelo sonus / Cantus Gregorianus
◆ H.シュッツ(1585~1672) / おお、イエス、麗しい御名
O Jesu,nomen dulce SWV308 / Heinrich Shütz
◆讃美歌第二編150番 / 天(あめ)なるよろこび / R.H.リチャード(1707〜1788) / 作詞 Charls Wesley / 作曲 Rowland.H.Richard
オルガン曲 ───
◆J.S.バッハ (1685~1750) / プレリュードとフーガ 変ロ長調
Pläludium und Fuge B dur BWV560/ Johann Sebastian Bach
◆G.ベーム(1661~1733) / 天にまします我らの父よ I,III
Vater unser im Himmelreich I, III IGB24/Georg Böhm
◆J. S. バッハ/ああ神の子羊、罪なき者よ
O Lamm Gottes, unschuldig BWV656 Johann Sebastian Bach
◆F. ペーテルス(1903~1986)/組曲「モダーレ」より アダージョ
〈Suite Modale〉Op.43 Adagio/Flor Peeters
◆J.S.バッハ /私たちが極度の苦しみにあるとき
Wenn wir in höchsten Noten sein BWV641 Johann Sebastian Bach
◆J.ブラームス(1833~1897) /「11のコラール前奏曲」より わが心の切なる喜び
〈Elf Choralvorspile〉Op.122 Herzlich tut mich verfreuen/Johannes Brahms
◆J.S.バッハ/プレリュードとフーガ ハ短調
Praeludium et Fuga in c BWV549 Johann Sebastian Bach

教会音楽科の一年(29週)は、7月1日(水)・2日(木)の授業をもって2025年度が終了しました。
5日には2026年度の入学面接が行われました。また、8日には毎年恒例のオルガン見学会も予定されています。
なお、2026年度は9月16・17日からスタートします。新たな学びの上に神の栄光と祝福がありますようお祈りください。


